映画「イエスタディ」を見てきた。私的にはなかなか面白かった。
ただビートルズファンか、ファンじゃないのかではずいぶん見方が変わると感じた。
あらすじを簡単に言えば、地球上すべてで発生したわずかな停電の間に、
売れないミュージシャンである主人公以外の人類からビートルズという
バンドの記憶が消え去られてしまった。
その主人公は覚えていたビートルズの楽曲を自分の作った歌として歌い、
世界的に有名になっていく!そしてその先にあるものは・・・という物語である。
映画内容的には随所にビートルズの楽曲が聴けるし、主人公の演技も良かった。
それよりも私が思ったのは、ビートルズの歌が存在しない世界の寂しさである。
これは、人が運命の人に出会わずして、その人生を終えてしまうような感覚である。
ビートルスを知らない、興味がない人にとっては
この世にビートルスが存在しようがしようまいが関係がない。
でも子供の頃からビートルズに親しみを感じてた私にとって、
ビートルズが存在しない世界はちょっと考えられないし、
それによって私の音楽に対する興味や考え方も変わっていたと思う。
それよりも、この世に有るものに対してそれを知らず、または知ろうとせずに、
生きることはどこかさびしいと感じた。
人は生きていれば色んな出会いもあれば別れもある。
そんな中で一番大事なことは
人と出会うことよりも、人とどう関わりあうかではないだろうか。
愛情、親しみ、友情・・・・
それを表現することの素晴らしさと表現できないことの寂しさ。
どうせ生きるならば・・・。
ネタバレなるから言わないが、
物語途中で登場するある人物が語ったひとつの言葉の中に
この映画の本質(主題)や人の幸せとは何かを垣間見ることができる。
その答えを知りたければ映画を見てね!