昨日、夜空を見上げるとオリオン座があることに気づいた。
もうそんな季節になったんだなあと思った。
もうそこまで冬が近づいていることを実感した。
今日はそのオリオン座について蘊蓄を語ることにしよう。
冬の星座と言えばオリオン座である。
その特徴ある形は我々にとって馴染み深いものだ。
オリオン座の中でひときわ輝いている星は、
ベテルギウス(左上)とリゲル(右下)の一等星コンビである。
ベテルギウスは太陽の直径の700倍~1000倍、
リゲルは太陽の60倍も大きな星だそうだ。
そう思うと宇宙の広大さはほんとうに計り知れないことがわかる。
日本でもこの二つの星を平家星、源氏星と呼んでいる地域もあるという。
オリオン座にまつわるギリシャ神話があるのでここに紹介する。
オリオンは海の神ポセイドンを父にもつ背の高い力持ちの猟師で,
海の上を平地のように歩ける能力を授けられていた。
このオリオンに好意を寄せていたのが月と狩りの女神アルテミスである。
ところがアルテミスの兄で音楽と太陽の神アポロンはそれが気に入らなかった。
ある日,オリオンが頭だけ出して海の中を歩いていたのを見つけ,
太陽の光をあびせておいてから,
妹に「いかにお前の腕でも,あの光っているものは射られまい」と言った。
アルテミスは,それがオリオンとも知らずに殺してしまった。
岸に打ち上げられたオリオンの姿を見たアルテミスは驚き,
名医であるアスクレピウスに頼んでオリオンを生き返らせてもらう。
しかし,黄泉の国をあずかるハデスが黙っていなかった。
それでは死人が来なくなるというのだ。
それを聞き入れた大神ゼウスの雷電により、
オリオンは再び殺されてしまう。
悲しみにくれるアルテミスは大神ゼウスに願い、
自分が銀の馬車で夜空を走っていくとき,
いつでも会えるようにオリオンを星座に加えてもらったという。
ぴんとはりつめた空気が頬に当たる各月の10日前後,
夜空を見上げると,明るい月がすぐ下のオリオン座を見つめている。
昨日の1枚
まさに神話の通りの写真。
泣けてくる・・・。